褒めて伸ばすとは言うけれど・・・良い誉め方・悪い誉め方

褒めて伸ばすとは言うけれど・・・良い誉め方・悪い誉め方

昔からよく「褒めて伸ばす」という言葉を耳にします。
しかしこの褒め方について、最近話題になっているのは知っていますか?
実は、良い褒め方と悪い褒め方があるんです。

こんな褒め方はやめよう

よく「お利口だね」「すごいね」と褒める大人を見かけますが、何が良かったのか分かりません。お利口というのは、大人にとって都合の良いことをしたときがお利巧なのでしょうか?
また、誰かと比較して褒めるのもNG。「〇〇君はまだ鉄棒できないのにすごいね!」と言って褒めていると、優越感だけが育ち、周りを下に見る子どもに育ってしまいます。

子どもを伸ばす良い誉め方

具体的に褒めよう

例えば絵を褒めるとき、ただ「上手だね」と褒めるのではなく、「たくさんの色を使っていて、明るい雰囲気の絵が描けているね」「元気な線が描けているね」など、具体的に褒めるようにしましょう。

できたことを褒めよう

「すごい!トイレ行きたいって言えたね!」「えらい!ニンジンが食べられたね!」など、できたことを一緒に喜ぶようにしましょう。

頑張ったことを褒めよう

鉄棒にしろ縄跳びにしろ水泳にしろ、今までできなかったことができるようになる。そこにはさまざまな努力があったのではないでしょうか。
「一生懸命練習したからできるようになったね!あきらめずに頑張る姿、かっこよかったよ」と、その事実を褒めてあげましょう。

頑張ったけれどできなかったこと

一生懸命頑張ったけれどできなかったり、失敗したりすることもあるでしょう。
そんな時も、一生懸命頑張った過程を褒めてあげることも大切です。
「一生懸命頑張る姿、かっこよかったよ。また、チャレンジしようね!」と、前向きに褒めましょう。

嬉しい気持ちを伝えよう

「お手伝いをしてえらいね」ではなく、「お皿を運んでもらえて助かるな」「お机ふいてくれたからキレイになって嬉しいな」と、ありがとうの気持ちを伝えることも大切です。
誰かの役に立てるということは、大きな自信につながります。

TPOを教えながら褒めよう

「大きな声を出して欲しい時」と「大きな声は困る時」がありますよね。褒め間違えると「大きな声を出す=お利口」と思われてしまうことも。
この間は褒めてもらえたのに、今回は同じことをして怒られた・・・。こうなると、子どもは混乱してしまいます。
その都度、「保育園では大きな声で挨拶しようね」と伝えて、挨拶ができたら「大きな声で挨拶できたね」と褒めましょう。
バスに乗るときは、「バスの中では小さい声を出そうね」と伝え、バスから降りたら「バスの中で大人しくできて偉かったね」と褒めましょう。

生まれてきてくれたことを褒める

褒めることが良いと言われても、うちの子には褒めることなんて何もないわよ」と言う親御さんがいますが、そんなことはありません。
まずは「生まれてきてくれたありがとう」と、その存在自体を褒めてあげてください。
無条件の愛情は、子どもの自己肯定感を爆上げしてくれます。

褒められることのメリット

・自己肯定感がつく、自分に自信がもてる
・モチベーションが上がる、チャレンジ精神がのびる
・友達の良いところに目がいくようになる
・子どもと親との間に信頼関係ができる

褒めることが大切と伝えると、叱ったらダメと思い込む大人もいますが、悪いことをした場合、叱ったり注意したりすることも大切です。