運動神経がよい子は遺伝や生まれつきではない

体を動かすと言うことは、健康維持のために必要なことです。

豊かな人生を送るためには体を動かす趣味を持つ方が良いでしょう。

運動神経が良い子は「ゴールデンエイジ」と呼ばれる期間に運動神経を良くするための「動き」を習得しています。遺伝や環境は二の次なのです。

こちらでは運動神経の良い子についてご紹介しましょう。

遺伝や才能ではない

日本女子体育大学学長の深代千之氏は「生まれつき運動神経が悪い人はいない」という考えを伝えています。

運動神経の定義を「運動の指令が脳から筋肉まで送られるときの “情報の通り道” 」としており、運動神経の有るか無いかに個人差はなく、誰にでも同じように備わっているもので、脳から筋肉に情報を伝える「伝導速度」にも個人差はないということです。

「運動神経のいい子」と「運動神経の悪い子」の違いは

遺伝でも生まれつきの才能でもなく、運動神経は誰にも備わっており、伝導速度にも個人差がないのであれば、なぜ運動神経がいい子と悪い子にわかれてしまうのでしょうか。

運動神経がいい子と言われる子は、スポーツに必要な動きをするための「脳の神経回路をたくさん作ったかどうか」という先天的な才能ではなく、後天的な環境によって違いがでるのです。

運動神経のいい子を育てるためには、運動の基礎となる脳神経回路を育むことになります。

動きのパターンをたくさん獲得できるような環境が必要なのです。

運動神経を育む=脳育につながるのですね。

ゴールデンエイジに運動神経を鍛える

運動神経を鍛えるには、年齢や発達段階に適した運動をして、脳神経回路を育むこと=運動神経を鍛えることが大切で

前述した「ゴールデンエイジ」の期間をご存知でしょうか?

人生の間で一度だけ訪れる「運動神経が伸びる黄金期」です。

この時期に運動環境を整えることでお子さんの運動神経が飛躍的に成長します。

ゴールデンエイジの期間・年齢は専門家によって誤差がありますが、その多くが6〜12歳をゴールデン・エイジと定義しています。

ゴールデンエイジ前後も大切

プレゴールデンエイジ

3〜6歳頃のゴールデンエイジの前の期間。

多種多様な動きをすることで神経回路の発達が顕著な年齢です。

ここが一番大切で、ゴールデンエイジで運動神経を高めることができる子は、このプレゴールデンエイジの期間にスポーツのために必要なさまざまな動きを経験した子になります。

ゴールデンエイジ

6~12歳頃がゴールデンエイジです。

新しく知った動作も何度か見ただけですぐに身につけることが可能です。覚えたことは一生忘れません。ただし、前述通り、プレゴールデンエイジに育まれた神経回路が必要になります。

ポストゴールデンエイジ

12~14歳頃のポストゴールデンエイジ。

脳が発達し理解力も備わってきます。

自分の動きに対する反省をすることができますし、筋力、骨格や心肺機能の成長も著しい時期で、複雑な動作のトレーニングなども可能です。