未就学児(3~6歳)の発達で大切なこととは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幼稚園や保育園に入園すると、今まで家族が中心だった人間関係から、他人との集団に属する時間が増えることになります。未就学児(3~6歳)の発達において、どんなことが大切なのでしょうか?

3~4歳児は家族以外の人と接し始める時期

それまで周りが何をしようと自由気ままにふるまっていた子も、だんだんと集団生活の意味が分かってくるようになります。家族以外の友達に興味を持ったり、遊びながら簡単な言葉のやり取りができるようになったりします。
でもまだマナーを守るのは難しく、親を介さないと難しいケースも。友達とのトラブルは、やさしく「だめだよ」「やめようね」と促し、どうしても聞かない場合はその場を離れるなどの工夫も必要です。

生活面では自分で着替えをしたがったり、歯磨きをしたがったりしますがまだまだ未熟。少しくらいできなくても褒め、「自分でできた」という満足感を与えてあげましょう。トイレトレーニングも同様です。

相手の方を見て自分話をしたり、相手の話を集中して聞いたりできるようになる時期。また興味のあるもので数を数えることもできるようになります。少しづつ自分の意思を伝えるようにもりますので、何かトラブルがあったときにきちんと理由を聞いて共感してあげることが大切です。

5~6歳児は子どもなりの社会性が身につく時期

仲良しの友達ができ、よく一緒に遊ぶようになります。運動能力は格段に上がり、マット運動やジャングルジム、ブランコなど、積極的に身体を動かそうととします。
ただ、本人の好きなことと嫌いなことがはっきりしてくる時期でもあります。好きなことはどんどんやらせてあげて、褒めてあげましょう。

生活リズムも整い、最後まで座って食事ができるようになります。家のお手伝いもしたがる時期ですので、効率が悪いなと思っても手伝ってもらいましょう。しかし、集中力が長く続かないので、途中で投げ出すこともありますが、大目に見てあげて下さい。

手先が器用になり、ハサミやノリなどを扱え、おりがみなどもできるようになります。子どもが興味を持ったことは一緒に関わってあげられるように、親も余裕を持てるといいですね。

この時期の子どもは少しづつ論理的な思考を身に付けていきます。物事を順序だてて考えたり、こうすれば結果がこうなる、と理解したりできるようになります。やる気や好奇心が格段に芽生える時期でもあります。
ただ、急に赤ちゃんのようにわがままを言ったり、まだまだ不安定な時期。「もう6歳なんだから」とは言わずに思い切り甘えさせてあげましょう。

見守ってくれているという安心感が、子どもの心を安定させる

発達が著しい時期であり、日々急速に変化する我が子を前に、両親の方が頭が追い付いていかないこともあるでしょう。でも「いつでも見守っている」「何かあったら味方になる」という安心感を与えてあげられるように、少しくらいのことは動じず、おおらかな気持ちと笑顔で接することができたらいいですね。