育脳と聞くと、よく耳にするモンテッソーリ教育を思い浮かべる方は多いのではないでしょうか。
幼児教育で有名なモンテッソーリ教育、実際どうなのでしょう。
そもそもモンテッソーリ教育とは?
欧米を中心に、世界中で取り入れられているモンテッソーリ教育。どのようなものか知っていますか?
意外と「名前だけは聞いたことがあるけれど、内容は知らない」という方が多いもの。
モンテッソーリ教育は、「自己教育力」(子どもには自分で自分を教育する、育てる力がある)という考え方が根底になった教育法です。
赤ちゃんは誰から教えてもらったわけでもないのに、自発的に声を出すようになり、寝返りをし、立ち上がり歩きだします。
この自発的な力こそ、自分で自分を教育し育てているのです。
整えられた環境
モンテッソーリ教育では、自己教育力を充分に発揮するためには、整えられた環境が必要だと考えられています。
整えられた環境とは、下記の4つが整っていることを指します。
・子どもが自分で教具を選べること
・子どもが興味を持つような教具があること
・異年齢が集う「縦割り保育」ができること
・各自の発達段階に合わせた環境と、自己形成を見守る教師がいること
モンテッソーリ教育は子どもが主役。
何をするのかは、先生ではなく子ども自身で決めることになります。
モンテッソーリ教育と言えば、お仕事
モンテッソーリ教育の最大の特徴は、お仕事です。
「日常生活」「感覚」「言語」「算数」「文化教育」の、5つの分野でお仕事があり、発達に応じて自分でお仕事を選んでいくようになっています。
お仕事では教具を使い、実際に触ったり嗅いだり聞いたりして、学んでいくのです。
モンテッソーリ教育のメリット
モンテッソーリ教育では、以下のことが身に着いていきます。
・積極性、意欲的になる
・自立心、自分の意見が言える
・集中力が身に着く
・責任感が育つ
・自己肯定感、情緒が安定
・自ら考える力
・社会性が身に着く(異年齢クラスのため)
・手先が器用になる(教具を扱うため)
自己中心的?運動が足りない?
モンテッソーリ教育と聞くと「自己中心的に育つのでは?」「お仕事ばかりしているから、運動が足りないのでは?」と言った批判をよく耳にします。
実際は、異年齢クラスで、年上の子どもや年下の子どもを見て育つので、協調性やコミュニケーション能力が育まれていきます。
また、お仕事の時間だけでなく、外で身体を動かす時間を設けている幼稚園がほとんどですので、基本的には他の幼稚園と比べて運動不足ということもありません。