丸つけは我が子の苦手単元を発見するチャンス

昨今小学校では保護者に宿題の丸つけをお願いしている学校が増えています。

本来であれば担任教師の仕事を保護者に投げている、負担に感じる、という保護者もいるでしょう。

しかし、宿題の丸つけを自宅でやることで保護者にもメリットがあります。

的確にお子さんに声掛けができるようにうまく利用していきましょう。

 

保護者ではなく子どもが丸つけをする

小学校低学年の宿題の丸つけは簡単です。答えがあればなおのことカンタンに丸つけができるでしょう。

しかし、これを保護者ではなく宿題をやった本人にやらせます。

自分で間違ったことをしっかりと認識させるためです。そこからやり直しをします。

そうすることで受け身ではなく能動的に勉強をし、自分で問題解決に向かうという考え方の道筋が生まれます。

 

保護者はチェックをする

お子さんが丸つけをしてやり直しをしたら、それを保護者がチェックしましょう。

お子さんは慣れてくると適当に丸つけをして終わらせてしまうケースが多いです。

丸つけが終わったらチェックをして、合っているところ、文字がきれいに書けているところなどをほめましょう。

また、間違っているけれどやり直したところがあればそこも褒めます。

そして、間違っているのに丸をつけているところをみつけたら「ここ間違ってるみたいだけど、どう思う?」と聞いてみましょう。

もう一度やってできていたらほめましょう。

そう、宿題のチェックはできていなかったところのあら捜しではなく、褒めるポイントを探すのです。

保護者が丸つけをするときには

時間がなかったり、お子さんが丸つけをせずに保護者に終わった宿題を渡してきたりしたときには保護者が丸つけをします。

そのときに着目したいのは、ふだんよりバツが多いかどうか。

お子さんがこの宿題で出されている単元についていけているかどうかが判断できます。

この単元がわかっていないな、ときづいたらどうしてなのか考え、わからないところを復習するようにお子さんに声掛けしましょう。

つい、全部丸にして提出させることを目標にし、答えを教えて書き直させる保護者の方もいますが、それではお子さんが本当にわからないところが担任教師にもわかりにくくなってしまいます。

普段から保護者の方がお子さんと向き合って宿題の丸つけ、チェックをしておけば、お子さんがどの程度この単元にひっかかっているのかが見えてくるでしょう。

 

いかがでしょうか。

宿題をみることができるのは小学校まで、もしくは4、5年生くらいまでです。

お子さんが効率的かつ能動的に課題に取り組めるよう、今のうちに習慣づけをしておきましょう。