新型コロナウイルスの感染拡大を阻止するために、学校が休校になって約半月。4月に1年生になる子供たちは、入学式ができるかどうか不安ですね。
ここでは、多すぎる小学生の持ち物に注目。ランドセルの両側に荷物をブラブラと下げなくてもよい便利で安全なグッズを紹介します。
小学生の荷物が多すぎる・・・
「小さな体にこんなに重い荷物を背負って学校に行っているとは・・・」小学校に通い始めた子供を見て、荷物の多さ・重さに改めて驚くという保護者は多いです。
ランドセルの横には、体操着、上履き、リコーダー・・・まとめてバッグに入れて持って行く子供も多く、ランドセル+バッグという姿もよく見かけます。
高学年になると、習字セットや絵の具セット、裁縫セット・・・。手に持つと手が痛くなるほど重く、無理やりランドセルの横にくくりつけようとします。
無理やりランドセルのフックにくくりつけて壊す
無理やりフックにくくりつけようとする→フックを壊す→フックのスペアを付け替える→また壊す→全部壊れて注文しなければない→手荷物が増える→忘れ物が増える→学校に置いたままになる→絵の具セットや習字セットの中身が大変なことになっている・・・
このような悪循環に陥った経験のある保護者も多いのではないでしょうか。
長期休暇前は全ての荷物を持ち帰ることになっているのでさらに大変。
学校側も1週間前から「徐々に持ち帰りましょう」と声掛けをしていますが、のんびりしたタイプの子供は最後の最後にならないと持ち帰りません。さらに「朝顔の鉢植えを持ち帰りましょう」となり・・・
そんな不便を解消するのが「ランドるん♪」
「ランドるん♪」は、北九州市門司区で学童クラブを運営する「レリーフ合同会社」が開発しました。
「とにかく荷物が多くて可愛そう」「子供の手を荷物から解放させてあげたい」そんな思いから、子供たちの意見を聞き、構想を固めました。
こだわったのは、①ランドセルに簡単に取りはずしができる、②使わない時はランドセルの中に収納できる、この2点。
東京の会社の手を借りて、2019年の6月から試作品を作り始めました。
さまざまなメーカーのランドセルに付けられるように汎用性を持たせ、雨でも付けるように撥水性を持たせるなどしました。
また、脱着部分はゴムバンドと面ファスナーを使い、低学年の子供でも扱えるようにしました。
最終的に、ランドセルの後部と左右の計3か所に縦長のポケットがつく形になりました。児童からはとても好評とのことです。
現在、色は赤と黒の二色。価格は3,980円(税別)。
問い合わせ先:093-981-1060
子供の骨の正常な発達を促し、歪みが起きないように
子供が片方の手に重い荷物を持つ動作を続けていると、側弯症の原因になります。
そうなると姿勢が悪くなったり、かみ合わせに影響が出たりし、学習や運動に影響が及ぶ可能性があります。
身体が大きく成長する小学生の段階。左右でバランスよく負荷を分散することで、正常な発達を促します。
何より、手荷物でストレスを抱えていた子供たちから笑顔が戻ることが一番嬉しいですね。
2020年2月19日(水)朝日新聞朝刊より出典