男の子を伸ばすために必要な母親の接し方とは?

自分から出てきたとは思えないくらい、ありとあらゆる面で不思議ちゃんを発揮する男児。母親は時には理解不能に陥ることも。
男の子を伸ばすためには母親としてどんな接し方をしていけばよいのでしょうか。

現母親世代は「自己肯定感」という言葉を使っていない?

子供の自己肯定感を高める・・・この言葉は最近よく使われるようになったものの、今の母親世代が子どもの頃に語られることはほとんどありませんでした。
そのため、いったい何をしたらいいのか分からない、という母親も多いのは当然です。
中には「私自身が自己肯定感が低いので、高い子どもに育てる自信がない」と言う人もいます。
親も含めていつ何時も自己肯定感が高い人はいません。その時によって高くなったり低くなったりします。誰だって感情がある人間ですから、当然です。しかし難しく考えないでOK。
男の子の自己肯定感を高める簡単な誰でもできる方法があります。

家のお手伝いをさせることはとても効果的

女の子は母親の真似をしたがったりすることもあり、比較的お手伝いをしてもらう頻度が高いかもしれません。
普段手伝わない男の子には「手伝ってもらうには一から十まで説明しなくてはならず面倒」と感じてしまう母親もいるでしょう。
しかし、お手伝いには家での居場所や安心感を提供する大切な役割もあります。お手伝いをさせることで、「自分は役に立っている」「自分は家族に必要」と感じ、結果、自己肯定感の土台を支えることになるのです。

今の70歳以上の世代が子どもの頃は人数自体が非常に、遊び場に困らない時代でしたから、近所の子供が弟や妹の面倒をよく見ていた時代がありました。
そんな時代は、「自分は家族の中で必要とされている存在」と知らず知らずのうちに思え、それが自己肯定感に繋がっていたと言われています。

勉強で得た自己肯定感はもろい

今はお手伝いよりも勉強を優先させる親も多いです。そうすると男の子は勉強という柱を失ってしまったら、一気に自己肯定感が崩れてしまうのです。
また、勉強で作り上げた自己肯定感はもろく崩れやすいもの。
進学校に行ったら、もっともっと上のレベルの人達を目の当たりにします。
また会社に入ったら、勉強ができることや偏差値が高いことが仕事ができることに繋がるとは限りません。
親の期待に応えようと必死に勉強しても希望の学校に受からなかったら、自分の存在価値を否定するようになってしまうかもしれません。

勉強とは別の部分で、家庭内で自分は役に立っているという経験をさせることで、その子の自己肯定感を維持することができます。
ちょっと力がついてきたら、重いものを持ってもらったりなど、男の子ならではの期待していることを頼むなどしてみるといいでしょう。