前回愛情不足を子どもが感じていたら、家庭内トラブルに発展する恐れがあることをお伝えしました。
では子どもへの愛情不足を解消する方法とはどのようなものなのでしょうか。
愛情の伝え方や子育ての仕方などは学習する機会がありません。
思春期の子育てアドバイザーの道山ケイさんが伝える愛情不足の解消方法をご紹介しましょう。
愛情不足解消方法
子どもが嫌がる言葉をかけない
「勉強をがんばって将来幸せになってほしい」と思う気持ちから、「宿題は終わったの?」「勉強しなさい」と声をかけてしまう保護者の方は少なくありません。
しかし、ゲームが好き、動画を見たい、というお子さんはそちらで頭がいっぱいなので、宿題や勉強の話は聞きたくないでしょう。
親が子どもの将来を思ってかける言葉は「愛情」ではなく「おせっかい」だと子どもからはとられてしまうのです。
子どもが言われて嬉しい言葉をかける
「最近どんなゲームやっているの?」「一緒に動画みてもいい?」と声をかけてみましょう。
とまどってしまうお子さんもいますが、好きなことに保護者の方が興味を示してくれたことに対しては嫌な気持ちになりません。
「今日は学校どうだった?」「言ってた買い物、今週末なら行けそうだけどどう?」といった言葉も、自分に対して興味をもってもらっていることが伝わり、嫌な気持ちにはならないでしょう。
もちろんお子さんの年齢や精神状態によってはなかなかうまくいかないこともあります。喜ぶ言葉も変わってくるでしょう。
しかし、勉強や宿題の話をするよりも良好な反応を見せるのではないでしょうか。
子どもの頼みをきく
思春期のお子さんの頼みはできるだけ聞いてあげるようにしましょう。
もちろん法律やルールに違反したり、他人に迷惑を駆けたり、人を傷つけたりするなどの要求は却下です。そういったことを容認していたら善悪の区別がつかなくなってしまいます。
また、保護者の方が容認でいないような頼みを言ってくるときには本心でないことが多いです。
そういったときにはまずは肯定的に受け止めて、できない理由を伝えましょう。
一人の人として試されているのです。
愛情不足の解消のポイント
愛情不足解消のポイントは「子どもが求める愛情を的確に伝えていく」こと。
子育ては愛情の伝え方が大きな要素を占めます。
幼少期の子どもでも思春期の子どもでもそれは変わりません。
好きな食事を作ってもらうことで愛情を感じたり、一緒に過ごす時間を設けることで愛情を感じやすかったりと効果的な方法も一人ひとり異なります。
お伝えした3点を参考に、お子さんがご家庭での時間を快適に過ごせるように普段の口癖などを見直してみてはいかがでしょうか。