コロナ禍で増える悩み 子どもとネットの付き合い方を考える

新型コロナウイルスの影響で、子どもが人と関わるきっかけが減っています。中でもオンラインでのゲームに夢中になり依存症などの悩みも増えているとのこと。
親はどのような対応をとるべきなのでしょうか。

子どもがゲームばかり・・・でも無理に取り上げないで

ゲームに依存してしまい、昼と夜が逆転してしまったり、注意しても逆切れしたりと、保護者が悩むケースが増えていると言われています。
子どもにとってゲームは嫌な気分や不安な気持ちから逃れるための方法になっていることもあります。
まずは無理に取り上げようとせず、子どもが何に苦しんでいるのか目を向けて、と専門家は語っています。
親子のコミュニケーションを増やして子どもが安心して本音を言える関係性を築くことがとても重要とのことです。

子どもの中で存在する妙なゲームルールに翻弄される子も

仲間に有料アイテムを配らないと嫌われたりする課金カースト、無料アイテムばかりやっていると馬鹿にされるなど、子どもたちの中でゲームに関するルールが次々と生まれているのも見逃せません。普段はおとなしい子でも、ゲームの中では暴言を吐く子もいます。
お金を出さないと嫌われる関係性は明らかにおかしく、昔でいうカツアゲ。例えば月500円までなど決めて、お金のトラブルはいつでも親に相談できるようにすることが大切とのことです。

その話し合いすらうまくいかないのが現状だが・・・

ただ保護者からは「話し合いの時間を持とうとする時点で難しい」という声を多く聞きます。
できれば親の意見を聞き入れやすい小学生のうちから対話とルール作りを積み重ねるしかない、と専門家は答えています。
親子の希望をそれぞれ出し合って、お互いに要望を出し合い、なんとか妥協点をさぐります。子どもが自分で自立してルールを考えられるように仕向けていくことが重要となっています。

子どもと「ネットの中の人に負けない関係作り」をできるかがガギ

最近は悩みを相談するのもネットの中の人だったりします。しかし、今年の9月にはネットで知り合った30代の男に小学4年生の女児が誘拐される事件があったばかり。
親や先生など身近な人たちがネットの中の人に負けない関係性作りをどこまでできるかが問われているとのこと。
子ども自身もネットから離れることはとても難しいことと自覚しています。子どもたちだけで解決できないことは普段から信頼できる大人を探しておき、ためらわすに相談してほしいですね。

2020年10月13日(水)朝日新聞朝刊より出典