気付いてあげて!学校再開によるストレスサイン

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ウィズコロナの時代へ突入し、新しい学校生活にストレスを感じている子どもはたくさんいます。
大人はどんなサインに気を付けてあげたらいいのでしょうか?

不登校支援センターの佐久間健輔さんはこう見る

学校再開直後は義務感や緊張感もあり、学校に通っている子どもでも、少し慣れてきて、さらに暑さが増す7月の梅雨明け頃から、登校を渋る子どもが増える可能性がある、としています。

この4~5月、センターに寄せられた電話相談は約800件にものぼるとのこと。休校中は学習や生活リズムに関する相談が多かったが、6月中~下旬からは学校再開への不安が多くなったとのことです。

不登校は病気ではなく、ストレスへの対処行動

一か月くらいすると、心身にストレスが慣れてきて、受け流せる子どもも増えるが、コロナ禍で社会全体がネガティブな空気感になっており敏感。学校での出来事をネガティブに受け止めてしまう子が増えるようです。

不登校は、突然行かなくなるケースは少なく、まず行き渋りや休みがちになるといった兆候が表れます。
そして腹痛や頭痛、吐き気や下痢の症状を訴えたり、夜に寝られなくなったりします。
学校に行くのが当り前、という視点で接すると、前兆に気付かないこともあるので、注意が必要です。

長い間時間軸に縛られない生活をしてきた子ども達。学校が再開され、いきなり時間軸に縛られ、友達との遊びも制限されます。マスクを長時間付けるだけでストレスを感じる子どもも。
夏休み返上で授業、授業。子どもが心身に負担を感じるのは当然です。

無理やり登校させないで・・・

佐久間さんは、学校に行くことへの心の引っ掛かりがある子どもは多いとのことです。まずはその引っ掛かりを聞いてあげて欲しいとのこと。
子どもが学校を休みたいと言ったら、まずは気持ちに寄り添うこと。「そうか、行きたくないんだね」と返すだけにしましょう。
そして少し落ち着いてから「どうしたの?」と聞いてあげてください。
子どものサインに気付くことで予防できることもあります。どうしても心配なら、専門機関や同センターに相談してください、と話しています。

一般社団法人 不登校支援センター
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2020年6月29日(月)朝日新聞朝刊より出典