できないことを叱るのではなく、できることを褒めよう!

頭ではわかっていてもなかなかできないこと、それは子どもを褒めることです。できないことばかり叱ってしまい、親が自己嫌悪に陥った、という話もよく聞きますね。

どうしてもできないことに目が行ってしまいがち

子どもによってできることやできないことがあり、得意なことや不得意なことがあるのは当たり前です。
大人の私たちだって、小さい頃からできないこと・不得手なことは、大人になっても不得手でできないまま、という人は多いでしょう。
しかし子育てしていると、どうしてもできないことばかりに目が行ってしまうことはあります。
成績表を見て、成績の良い所よりも悪いところが先に目に入ってしまい、先に「なんでこの教科はこんなに成績が悪いの」と口に出してしまったり。
せめて持って帰って来た時くらい、いい所だけを褒めてあげなければ、と頭ではわかっていても、なかなか言葉に出し、笑顔でいることは難しいのです。
習い事でも、できるようになったことを一緒に喜んで褒めてあげなければ、と思っていても、できなかったことを指摘してしまい、挙句の果てには、子どもがもうその習い事を止めると言ってきたり。
その時に後悔しても、なかなか子どもの気持ちは元に戻らないものです。

子どもに「〇〇しなさい」と言ってはいけない

子どもはどうしてもできないことを指摘されると委縮してしまいます。そしてストレスを感じてしまい、「またできなかったら指摘されるのでは」と考えます。
結果、その教科や習い事を嫌いになったりします。
子どもに「〇〇しなさい」と命令調でものをいうのは絶対にいけないことです。言えば言うほど、子どものやる気は失われていきます。
このように負のループに陥ってしまう前に大人が軌道修正をしなければなりません。

上手くいったことを質問しながらできることを褒めるコーチング

苦手な教科の点数が上がっていったとき、習い事でつまづいてしまったとことができたとき、もちろん、「できたね、すごいね、よかったね」という言葉も大切ですが、「どうやってできるようになったの?」と聞いてみるのが効果的です。
例えば算数なら「問題を絵にかいて解いてみたらできた」と言うかもしれません。
サッカーを習っている子どもなら「蹴る時に大きく腕を振ったら遠くにとんだ」というかもしれません。
子どもは子どもなりに工夫してクリアしたことが自信になっていきます。
大人は「そうなんだ、こうやってできるようになったんだね」とその子の創意工夫を褒めてあげましょう。
これがやる気を引き出すコーチングであり、子どもが自分からやりたい、クリアしたいと思うよになる大切なきっかけにもなります。

大人からの「やらされ感」では成長しない

大人からのやらされ感でやっているうちは成長しませんし、自発的ではありません。子どもが自分からやる気を出しているところを上手くサポートする声かけが大切になります。
なかなか難しいことではありますが、大人自身が子どもの頃、好きで一生懸命になっていたことはどんな事だったのか、周りの大人にどんなことを言われた時に嬉しかったのかを思い出してみてはいかがでしょうか。