子育てが落ち着く前に、下の子を妊娠するご家庭はたくさんあります。
新たな命を宿した皆さんは、ますます大人としての責任感や子どもの愛おしさを実感していることでしょう。
新しい家族の一員がやってくることで、家庭の雰囲気や日常の変化が期待されますが、子どもたちへの伝え方は大切な一歩です。
下の子ができた時に上の子に伝える際のポイントについて、2回に分けてご紹介します。
ポジティブに伝えることの大切さ
新しい家族の一員が増えることは、家庭にとって素晴らしい出来事です。
子どもにとっても兄弟姉妹ができることで、楽しい時間や新しい経験が広がります。友達がふえたような感覚になるかもしれません。
親としては、このポジティブな側面を上手に伝え、家族全体での絆を深めていくことが大切です。
下の子ができたことを上の子に知らせる時は、何よりもまず、笑顔で接することが重要です。子どもたちは大人の表情や態度に敏感なもの。ポジティブな雰囲気を伝えることで、上の子も安心感を覚えるでしょう。
例えば、「新しい家族ができるんだよ!これからはもっと楽しいことがいっぱい待っているよ」といった言葉で期待感を共有しましょう。
さらに、新しい兄弟姉妹との関係において、上の子が特別な存在であることも強調してください。「君はこれまでと同じくらい大切で特別だよ。新しい仲間ができたことで、ますます賑やかになるんだ」といった言葉で、上の子に対する愛情を伝えましょう。
共感と理解を示す
新しい家族構成には変化が伴いますが、上の子の感情に寄り添うことが、スムーズに理解してもらう第一歩となります。上の子が不安や疑念を感じている場合、まずは彼らの気持ちを尊重し、理解することが大切です。
例えば、「新しい弟妹ができるって聞いたら、どんな気持ちになったの?」といった風に質問することで、上の子が自分の気持ちを表現しやすくなります。そして、その感情に共感し、「最初は分からないことがたくさんあるよね。一緒に乗り越えていこう」といった言葉で安心感を提供します。
共感を示すことで、上の子は自分の感情を受け入れやすくなり、新しい家族構成に対する適応力も向上します。また、上の子の立場や気持ちを理解することで、より円満なコミュニケーションが築けて、家族全体が一つになることが期待できます。