夏休みに入ると、子どもたちの生活リズムが大きく変化します。宿題の心配が少なくなり、テレビやゲーム、スマホに夢中になって気づけば就寝時間が遅くなっていた…というご家庭も少なくないはず。
しかし、子どもにとっての「夜更かし」は心身の健康にさまざまな悪影響を及ぼすおそれがあります。
特に乳幼児や小学生など成長段階にある子どもには、十分な睡眠が欠かせません。
夏休み中に気をつけたい「夜更かしの危険性」とその対策についてお伝えします。
夜更かしによって起こりやすい影響
1. 日中の集中力・学習意欲の低下
睡眠不足は脳の働きに直結します。
記憶力・判断力が鈍り、読書やドリル、遊びの中でも集中力が続かなくなりがちに。
2. 朝の目覚めが悪くなる・生活リズムの乱れ
遅寝→遅起きが習慣化すると、体内時計が狂い、朝起きるのがつらくなる悪循環に。
夏休み明けの登校にも影響することがあります。
3. 免疫力の低下・体調不良
睡眠中は免疫機能やホルモンバランスが整う時間。
慢性的な寝不足は風邪をひきやすくなったり、胃腸トラブルを引き起こしたりする原因に。
4. イライラ・気分の不安定
十分に休めていない脳は感情のコントロールが苦手になります。
ささいなことで怒りっぽくなったり、兄弟げんかが増えるなどの変化が見られることも。
5. 心と体の発達に影響が出ることも
成長ホルモンは睡眠中、とくに深い眠りの時間帯(入眠から2~3時間以内)に多く分泌されます。
夜更かしによって深い眠りの時間が短くなると、身長の伸びや筋肉・骨の発達、さらには脳の発達にも影響を及ぼす可能性があります。
また、生活リズムの乱れは、自己コントロール力や社会性の発達を妨げることも。
夜更かしを防ぐためのポイント
朝のリズムを大切に
まずは起きる時間を固定することから始めましょう。
夜更かししても翌朝はなるべく同じ時間に起こし、朝日を浴びさせると、自然と夜の眠気が早く訪れるようになります。
寝る前のルーティンを決める
入浴、歯みがき、絵本タイムなど、毎日同じ流れで就寝に向かうと、子ども自身も「もう寝る時間だな」と意識しやすくなります。
スマホ・ゲーム・テレビは夜の時間に制限を
ブルーライトは眠気を妨げる原因に。
少なくとも寝る1時間前にはスクリーンをオフにする習慣をつけましょう。
寝室環境を整える
室温や湿度を快適に保ち、暗めの照明で落ち着いた雰囲気に。
お気に入りのぬいぐるみや音楽を使ってリラックス空間をつくるのもおススメです。