褒めるだけでは自己肯定感は育たない?

今回は、褒めて育てれば自己肯定感は育つのか?についてお話していきます。

自己肯定というのは、存在への自信、自分は生きている価値があるのかということです

自己肯定感は褒めることで育ちます

それなら『よくできたね。あなたはすごいね。本当にすごいじゃない』と、褒めに褒めれば、自己肯定感が上がるんじゃないか?と思われがちです。

しかし、それでは本当の自己肯定感は育ちません。

【アメリカで大規模な調査】

アメリカで、三十年前に褒めて育てるという育て方が流行ったんです。

しかし、その子ども達が大きくなってから調べてみると、思うほど自己肯定感が育っていなかったという結果が出ているんです。

褒めて育てたのに、どうして自己肯定感が育たないのかと言うと…
お子さんが小さいうちは『よくできた子ちゃんすごいねー』と言って褒めると、子どもの方も素直に嬉しいなぁと思って、もっとやるぞとやる気も出てきて、小さいうちはこれで何の問題もないように見えるんです。
この経験を積み重ね何でもすごいねすごいねと言って褒めるということは、危険なのです。

【自己肯定感が必要な時は?】

どうしても人間生きていれば失敗したり挫折を味わうことになるんですが、この困難にぶち当たった時にこそ、この自己肯定感っていうものが大切になってくるんです。

自己肯定感が高いと失敗しても自分は価値があるから大丈夫!と言えます。
ですが、自己肯定感が低いと、失敗するともう自分なんかだめだ生きている価値がないんだよと鬱状態になってしまうんです。

自分なんかダメダメなのに、親はすごいよとか褒めてくるとなると、それは本当の意味の自己肯定感とは言えません。

なんでもかんでも褒めて育てるというのは、一見自信がある子が育っているように見えるんですが、実際は ”張りぼて・見せかけ” だけであって、本当の内面からの自己肯定感や自分の存在への自信ということでありません。

では、本当の意味での自己肯定感を育てるにはどうしたらいいかと言うと

いいところも悪いところも含めて、なんでもかんでも本当は出来ていないんだけど、自分の存在というのはうまくいかなくても悪い事をして怒られたりしても、最終的に親は自分を見捨てないし、受け入れてくれる。
こういう体験をすることがとても大切です。