親の背中は常に子どもに見られている

 

 

 

 

 

 

 

 

昔から「子は親の鏡」と言われています。
子どもは親から多大な影響を受けるという意味で、子どもの振る舞いを見れば親の品格が分かるとも言われています。子育て中の保護者は「訓戒であり教示」と捉えている方が多いですね。

子どもの手本になれていますか?

子どもに「勉強しなさい」と言っている自分は勉強していますか?

いくら言っても子どもが勉強しない、これはよくある話かもしれません。しかし、子どもは親の普段の生活態度をよく見ています。
大人は宿題や課題があるわけではありませんが、いくらでも勉強しなければならない機会はあります。

日々のニュースに関心をもって夫婦で話す、分からないことがあれば調べる、仕事に関することにアンテナを張る、新聞に目を通す、読書に親しむ・・・
このように普段から知識や教養を深める生活をしていますか?
世の中に関心を持たずにだらしない生活をしている親に「勉強しなさい」と言われてやる気になる子はいないでしょう。

社会の中のルールやモラルを守れていますか?

子どもに「ルールを守りなさい」と言っている親御さん自身は、社会の中できちんとルールを守っていますか?
もしご自身の子どもがルールを守れない場合、ご自身もルールを守れていないケースがあるのかもしれません。

頼み事やお礼の伝え方、公共交通機関の利用の仕方、公共施設でのふるまい方、子どもやお年寄りへの接し方、町内会や学校行事での態度・・・
もう一度自分がきちんとルールを守れているかを振り返ってみましょう。

子どもの前で人の悪口を言っていませんか?

子どもが友達の悪口ばかりいうので困る、という話をよく聞きます。そんな親に限って、近所の人や親族の悪口を平気で子どもの前で話したりしているもの。そんな姿を見て子どもは真似をするのです。
特に、学校や担任の先生の悪口は絶対にご法度。子どもがその人に対する信頼感を持てなくなってしまいます。

ネガティブな感情や発言、不安な気持ちは子どもに感染します。

いつも子どもを叱ったり、バカにしたりしていると、その子に自己肯定感が芽生えません。
家庭に険悪な空気が漂っていると、その子どもは他人を思いやる気持ちが芽生えず、乱暴になったりします。
親が他人をうらやんでばかりいると、子どもは「自分はどうせ・・・」と惨めな気持ちになります。

子どもは親の態度や生活環境に多大な影響を受けます。これはお金がある・ない、ではありませんし、共働きか専業主婦かも関係ありません。習い事をたくさんしているかも関係ありません。

育脳は家庭環境と親の生活態度から

知育玩具をたくさん与えることや、習い事たくさんさせることが育脳につながるとは限りません。
安心して過ごせる家庭があり、自分を守って認めてくれる家族がいることで、子どもは自分に自信を持つことができ、自己肯定感が高まります。
子どもにとって正常な情緒の発達と安定こそがすべての土台。
この土台ができていなければ、いくら高級玩具を与えても習い事をさせても意味を成さないのです。
その家の大人が常に学ぶ姿勢で日々過ごしていれば、子どもも自然に学ぶ意欲や習慣が身につくもの。

賢い子は親の日々の振る舞いを見て育つのです。