子どもの語彙を増やすために親ができること

英語教育

1歳~4歳ころの子どもは、急におしゃべりが上手になる時期。日々言葉が増える子ども達に、大人の方が驚かされますね。
子どもの語彙を増やすためには、大人はどんなことに気を付ければ良いのでしょうか。

日々の生活から言葉を学ぶ子ども

当たり前ですが、子どもが言葉を覚えたり語彙を増やしたりするのに、勉強をしているわけではありません。
子どもは日々の生活習慣の中で自然に言葉を覚え、語彙が増えていきます。ですから生活体験の豊富な子ほど語彙が豊富であるとも言えます。
ここでおしゃべりかどうかはさほど問題ではありません。なぜかというと、おしゃべりかどうかは性格に起因する要素が多く、おしゃべりが上手=優秀な子ども、と決めることはできないからです。
また、子どもは自分の興味のあることには目を輝かせますが、興味のないことには一切目もくれませんので、覚える言葉に特徴があったりしますが、これも自然なことです。

子どもの語彙を増やすためには・・・

どうやったら子どもの語彙を増やせるか悩んでいる親御さんも多いことでしょう。けれども、こちらから「覚えなさい」という目線で接しても子どもの語彙が増えることはなく、かえって子どもにいやな思いをさせることもあるので注意が必要です。
全く難しく考えることはなく、日々の生活体験を通して一緒に語り掛けたりすることが重要です。
お金をかけて海外に行ったり、高いお金を払って習い事をさせたりすることばかりが需要ではありません。一緒に買い物に行く、公園でお友達と触れ合う、家のお手伝いをしてもらう。。。こんな当たり前の毎日から子どもはいろいろな体験を重ねていきます。信頼できる大人に囲まれて愛情を受けながら、さまざまな生活体験を重ねていくことが、子どもの語彙を増やすことに繋がります。

有効的な声掛けはあるの?

①感情を言葉に表す

「痛かったね」「おいしいね」「おおきいね」など、感じたことや思ったことを言葉に表しながら声かけをすることはとても有効です。
子どもは体験しながら表現を覚えていきます。

②言葉と動き(シチュエーション)のセット

家に帰ってきたときには「ただいま」、食事をするときには「いただきます」など、言葉とそのシチュエーションをセットにすると子どもには分かりやすいです。
大人も普段から習慣付けておくことが求められます。

③絵本の読み聞かせ

子どもの絵本の読み方は実に特徴的。好きな本に執着するだけでなく、好きなページに偏ったり、途中でやめたり、最後から読んだり・・・
でも全く気にする必要はありません。大切なのはその子がその本に触れることで幸せな気持ちになったり満足感が得られること。大好きな大人と一緒に時間を共有することがうれしいのです。ジャンルや対象年齢にこだわる必要もありません。嬉しい気持ちが増せば、子どもの語彙は増えていきます。
大人としては、たまには違う本も読んであげたいのに、と思うかもしれませんが、それは大人の物差しでしかありません。その絵本の中で話を膨らませたり脱線したりして楽しむ方法もいいでしょう。

親の言葉は真似されます

親の言いまわしや口癖を子どもが真似をすることはよくあります。子どもは親の言葉を日々聞いていますから、当然と言えば当然。言葉使いが悪かったり、マイナスは発言ばかりしていると、子どもはすぐに真似をします。
しかし、親だって人間。時にはネガティブになったりしますし、日々美しく正しい日本語を話すのは困難です。子どもに弱みを見せることは悪いことではありませんが、なるべく正しい日本語を使おうと気に留めるだけでも違います。子どもには美しい言葉を覚えながら語彙を増やしていってほしいですね。