お子さんの体温は何度?低体温の弊害と子どもの守り方

新型コロナウイルス感染症の感染対策として毎日体温を測っていますね。

そのときにお子さんの体温が低いと感じることはありませんか?

昨今は大人でも子どもでも低体温の方が増加傾向にあります。

低体温とその弊害、お子さんを低体温から守るための対策についてご紹介しましょう。

 

低体温とは

低体温とは36度未満の体温のことをいいます。

本来であれば人の体温は36.8度前後が平熱です。しかし中には35度台、 34度台の人までいるのです。

低体温の子どもの特徴

低体温の子供に共通する特徴は、痩せ気味ということ。

また、症状としては疲れやすかったり、集中力がなかったり、落ち着きがない、動きが緩慢で反応が遅いということがあります。

自律神経の動きが悪く、食欲にムラがあり、身長の伸びや体重の増加に悪影響を及ぼします。風邪にかかりやすいことも低体温の子どもの特徴です。

大人でも体温が下がると免疫力が37%低下し風邪やアレルギー、花粉症になりやすくなります。

また腸内環境も悪化して消化器系が弱くなります。がん細胞やウィルスの活動は35度台が1番活発になります。将来的にもお子さんを守るために低体温を改善していく方が望ましいでしょう。

 

低体温の人が増えている理由と対策

運動量の変化

50年前は掃除や洗濯、食事の支度などの家事は手作業が多く、運動量とともに筋力量も自然とついていました。その頃日本人は体温が37度前後あったと言われています。

現在の生活は全てが便利になったことで運動量が減り筋力量が低下したことで基礎代謝の低下もみられます。また子どもたちはゲーム機やテレビなどで遊ぶ時間が多くなりました。これでは運動不足になり筋力量が減っていきます。

コロナ禍において公園などで遊ぶ機会が少なくなっている子どもたち。できるだけ体を使って遊ぶ機会を増やしてあげましょう。

食べ物の変化

現代は季節外れの野菜や果物一年中食べられるようになりました。

しかし冬にきゅうりやトマトなどの夏が旬の野菜をや果物を食べると体を冷やしてしまいます。

低体温の子供の食事はできるだけ体を温めるものを増やしましょう。

できるだけ旬のものを食べるように工夫をしていくことや飲み物に氷を入れないなど冷たいものばかりを取らないように意識をしてあげてください。

環境の変化

人間には高温動物として外気温が高くても低くても体温を維持できる機能があります。

暑さや寒さを感じると視床下部に伝えられ、血管を収縮させたり汗をかいたりして体温調節をするのです。

しかしこの機能はエアコンの効いた部屋で快適に過ごしていては育つことがありません。

低体温からお子さんを守るにはできるだけエアコンの使用量を減らし、少しずつ暑さや寒さにならしていき体温調節機能を育てていくことが大切になります。