子育てをしていると、夫婦間で子育てに関する考えや意見が食い違うということがあるでしょう。子どもが生まれるまでは夫婦で同じ価値観をもっていると思っていたのに、子どもが生まれてから子育ての価値観や教育方針の違いに気付いたというケースもあります。しかし、子どものためにも夫婦仲良くすることはとても大切なことです。
今回の記事では、子育てにおいて夫婦の意見が対立したときの4つの対処法を紹介します。まずは、できることから実践しましょう。
夫婦で子育ての意見が割れたときの対処法① 子どもを基準に考えましょう
夫婦間で教育方針が食い違ったとき、大体の人は自分の意見が正しいと思い主張しがちです。しかし、自分の意見が正しいと思っているときは、相手に譲ったり相手の意見を受け入れたりすることは難しくなります。相手に受け入れられなければ、余計自分の意見を押し通そうとむきになってしまうこともあるでしょう。
お互いに意見を譲らずに揉めてしまって結論が出ないときは、子どもを基準に考えてみることがおすすめです。「大切な子どものために、どうするのが1番よいのか?」という観点で考えることで、落ち着いて話し合ったり相手の意見を受け入れたりできるようになります。
夫婦で子育ての意見が割れたときの対処法② 相手の価値観を受け入れましょう
夫婦の価値観が全く同じだったら何も揉めることはありませんが、夫婦でも他人なのでそれぞれ違う価値観を持っています。しかし、価値観が同じであることがよいこととは限りません。たとえば、お父さんもお母さんもしつけに厳しかったら、子どもは家でもいつも緊張してしまいます。片方がしつけに厳しくても片方が大らかだったら、子どもは緊張せずに過ごせるでしょう。つまり、夫婦の価値観が異なることで、それぞれお互いを補い合うことができるため、意見が違うことは悪いことではないのです。
また、夫婦はそれぞれ育てられた環境は違うので、子育て観や考え方が異なるのも無理はありません。お互いに自分が育ってきた環境や子どもの頃の話をすることで、相手の思いや考え方に共感できたり「なぜそう考えるのか?」という理由がわかったりして、価値観を受け入れられることもあるでしょう。
子どもの前で相手のやり方にダメ出しをするのは、よくありません。「それは違う」と思っても、子どもの前で指摘されると相手かえってむきになり、落ち着いた話し合いをすることが難しくなることもあります。また、子どもは自分のことでお父さんとお母さんが夫婦喧嘩をしているのを見るのは悲しいものです。緊急を要する内容でなければ、後から子どもがいないときに話しをするようにしましょう。
夫婦で子育ての意見が割れたときの対処法③ 夫婦で話し合いましょう
意見が割れたときに話し合うことももちろん必要ですが、日頃からしっかり夫婦で話し合っておくことが大切です。「子どもが生まれる前に、どんな風に育てたいと考えているのか確認し合う」「子どもの成長につれて課題が生じたとき、どのようにするとよいのか話し合う」など、普段から子育てについてたくさん話をするよう心掛けましょう。
「今日、こんなことがあった」というような、子どものエピソードを伝え合うことも大切です。我が子の成長を夫婦一緒に喜び合い、喜びや嬉しさ、幸せなどのプラスの気持ちを共有することも、夫婦で気持ちを1つにするには効果的です。
また、夫婦で価値観が違うことがお互いを補い合うことにつながると前述しましたが、お父さんとお母さんの言うことが全く違うというのは子どもが混乱してしまいます。同じことをしても「お母さんには叱られるけどお父さんは何も言わない」「お父さんがやってはいけないと言ったことをお母さんがやっている」などということがあると、子どもはどうしたらよいのかわからなくなってしまします。「子育てにおいて大切にしたいこと」「どんな人になってほしいか」「子どもに身につけてほしいこと」などを夫婦でしっかりと話し合い、決めておくことが大切です。
夫婦で子育ての意見が割れたときの対処法④ 子育ての情報を共有しましょう
初めて子育てをするときはわからないことがたくさんあり、インターネットや育児雑誌などかから情報を得る人が多くいます。どちらか片方が子育ての情報を得たら、必ず相手にも伝えましょう。子育てに関する情報を得たら、自分1人ではなく夫婦で共有することが大切です。
現代はさまざまな情報が簡単に手に入る時代ですが、サイトによって違う内容が書いてある場合もあります。ネットの情報は全て正しいわけではありません。正しい情報だとしても、その情報が自分達の家庭環境や子どもには合わないということもあるでしょう。情報を夫婦で共有するときは、「どう感じたか?」「どんな風に取り入れるか?」「取り入れないのか?」など事前に夫婦でしっかりと話し合うことを心掛けてください。
まとめ
夫婦で子育ての意見が合わなかったときの対処法を、4つ紹介しました。子育てにおいては自分の思いや考えを主張するだけではなく、「子どもを基準に考える」「相手の価値観を受け入れる」「夫婦で話し合う」「子育ての情報を共有する」ということを心がけてください。
子育ては大変なこともありますが、夫婦で協力しながら幸せな子育てをぜひ実現しましょう。
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