イヤイヤ期に入ってくる1歳半から3歳児。
保護者の方は大変な時期に突入したとすぐに実感することでしょう。
しかしこの時期にしっかりとお子さんと向き合うことでお子さんの人生に多大な影響を与えるのです。
多忙な中お子さんに寄り添うのは大変ですが、個人を尊重しつつ支えていきましょう。
助けを必要とする時期から見守る時期へ
イヤイヤ期に入る2歳くらいまではさまざまなことを1人ですることは困難なので、保護者の方の助けが必要な時期です。
しかし、2歳をすぎる頃からは、お子さんが自分自身の力でやり遂げたいという気持ちが強くなってきます。
その時期に差し掛かった頃にお子さんの意見や行動を制限したり、先回りして助けてしまうと癇癪を起こしてしまうでしょう。
そういったことが続くと自分で何かをやろうというチャレンジする気持ちがなくなってしまったり、自分の意見が言えなくなってしまったりする可能性があります。
ここで大切なのはお子さんを1人の人として尊重するように接していくことです。
「自分でできた」と達成感を覚えたり、挑戦したことに対して褒められたりすることでお子さんは自信をつけていきます。
お子さんの行動の先回りはせず、意見を遮断せず話を聞いてあげることが大切です。
時間がなかったり疲れていたりで余裕がなく、お子さんに向き合うのも難しいかもしれませんが、できるだけお子さんには自分の気持ちを言葉で表現するよう伝えてみましょう。
感情と理性の統合を「前頭前野」が促し、自己表現やセルフコントロールを覚えることができます。
3歳までの育て方で人生が変わる
お子さんの成長とともに保護者の方の接し方も少しずつ代えていくことが必要です。
しかし「必ずこうしなければならない」というルールはありません。
お子さんと一緒に保護者の方も親として成長していくので、まずは失敗や間違いに気づくことが大切です。
保護者の方がお子さんのことを尊重し、親子で笑顔で過ごせる時間をたくさん増やして行きましょう。
イヤイヤ期は3歳くらいで落ち着いてきます。
そのときに保護者の方が寄り添うこと。お子さんの意見を聞き、お子さんの行動を見守り、必要なときにのみ進言することでお子さんは自分の行動に自信をつけることができ、知的好奇心のままにさまざまなことに挑戦していく、かしこい子に育つことができるのです。