叱らない子育ての難しさ

子育ては自分達の思い通りにいかないのが普通です。その家庭や親御さんの考え方も十人十色で、正解はありません。
子どものしつけは、いわば永遠のテーマ。人に迷惑をかけるのは絶対にNGですが、できるだけ叱らずにしつけをしたいものです。

子どもは何十回と失敗を重ね、経験を積んでいくもの

核家族化が進み、共働きが増えました。しかし母親によるワンオペ育児は増え、負担は増すばかり。
そんな中で家事をしながらしつけに留意したくてもなかなかできない現状もあるでしょう。
子どものしつけは一夕一朝には身に付きません。何回も言われ、何回も失敗し、何回も経験しながら少しづつ身に付けていきます。
それには、脳や心身の成長、経験が伴って少しづつできるようになります。
長い目で見る難しさを実感する部分です。

叱らない子育て=何でも自由にさせる、ではない

とにかく子どもがしつけを守れるようになるには時間がかかります。親もその都度注意して言い聞かせなければならず、本当に根気のいること。
でも、相手に多大な迷惑をかけたり、非常に危険なことが伴うときは、きちんと注意する必要があります。この場合は「こどもだから」と注意しないのはいけません。

子どもの言いなりにならない

先に述べた通り、他人に多大な迷惑がかかることと、非常に危険が伴うことは、絶対に親が注意しなければなりません。それは親の役目でもあります。
逆に、他人に迷惑がかからないことや危険でないことであれば、いつ何時でも「ダメダメ」言わなくていいということでもあります。
子ども自信が、こういうことはいけなことなんだ、と少しづつ理解できるまで、見守ることです。
親だって人間ですし感情があります。いつでも冷静に対応できるとは限りません。
親も学習し、自分の精神状態と向き合いながら、子どもと一緒に成長していることなのです。

叱らない子育ては大切ですが、これは全く叱らないのではなく、必要な時だけ叱る、ということです。

もし叱ってばかりだったら、行く場所や時間帯を改める

例えば公共施設に行った時、1日中子どもを叱ってばかりだったらどうでしょうか。親子共に全く楽しくありませんし、もうそこには行きたくないと思うでしょう。
考え方をかえれば、一日中叱ってなければならないということは、その子どもにとってその施設にいくのは早すぎるということ。もっと月齢が上がって、もう少しいけないことや危ないことが分かってから行くようにした方がいいでしょう。
それが2歳の子もいれば4歳の子もいます。そこは個人差として許容し認めてあげるべきところです。