親子のつながりを強くする絵本の読み聞かせ

絵本の読み聞かせは親子で一緒に成長できる教材です。

赤ちゃんがどうしてこういう反応をするのかを知り、向き合って育児をすることで親子のつながりを強くすることができます。

日々成長する赤ちゃんによりそって親子で一緒に成長していきましょう。

親子のふれあいで赤ちゃんは成長している

生後3ヶ月くらいになると視覚が聴覚より優位になるほどにどんどん発達していきます。

周囲の人の顔がだんだん見えるようになり、そばにいる親と強い信頼関係を結び始めようとするのです。

この時期に「いないいないばあ」をして遊んであげると親のことを「困ったときにいつでも現れてくれる存在」と認識するようになります。

感覚能力が高まる時期にいろいろな表情をみせる

生後6ヶ月から1歳くらいは共感能力を育むために重要な時期になります。

感覚能力がとても高まり、親が自分の感情を受け止め、同じ行動をしてくれることで自分の感情の動きを再体験し、自分に対する「気づき」が生まれるのです。

保護者の方が行う赤ちゃんと同じ行動は、似ているけれど同じではなく違うので、「自分とは違う」ということに気づきます。

そこで自分と保護者の方が違うことを知り始めるのです。

行動だけでなく、保護者の方が赤ちゃんの表情を真似ているところを見せることも大切です。

相手には違う気持ちがあることを赤ちゃんが気づきはじめます。

保護者の方が精神的に不安定だったり、赤ちゃんを怖がらせる表情や態度が続くと、なんでもないものや周囲のものに対して「恐怖心」だけ抱いてしまうようになるのです。

共感力を育むためにぴったりな絵本の読み聞かせ

赤ちゃんの自分と相手の違いに気づく力や共感能力を育むために効果的なのが絵本の読み聞かせです。

とくに赤ちゃん向けの絵本は繰り返しの擬声語や擬態語が多く取り入れられ、親子で楽しく読むことができます。

赤ちゃんは読み聞かせをされている間、大脳辺縁系が活性化し感情の動きを育むことができるのです。

また、保護者の方への読み聞かせの効果も期待されています。

読み聞かせをしていると前頭前野付近が活発になり、気持ちが落ち着いて赤ちゃんと接することができるようになるのです。

絵本の読み聞かせは、お互いに違いを知り、安心感をもって繋がりを強くすることができる効果的な方法といえるでしょう。

1歳までの脳は、大脳辺縁系や脳幹といった生きるために必要な脳の部位が大きく成長していきます。

3〜5ヶ月くらいは本当に保護者の方の負担は大きいですが、赤ちゃんと適切に接することで負担も和らいでくるでしょう。