妊娠中。クラシック音楽や英語の歌を聞かせたり、絵本を読み聞かせたり、お腹の中の赤ちゃんに話しかけたりする「胎教」をしている方は多いのではないでしょうか。
妊娠中に胎教を行うプレママにおすすめなのが、食事から脳を作る「育脳」です。
ママが食べたものが赤ちゃんの栄養に!?
ママが食べた栄養は、胎盤、臍帯を通って胎児へと与えられます。
胎盤が完成する妊娠16週頃。それまでは卵黄のうから栄養が与えられるため、つわりで栄養バランスを整えることができなくても大丈夫です。
赤ちゃんの脳が成長していくのは、妊娠20週頃から。
妊娠中に摂らなければならない栄養素としてよく言われているのが、葉酸・鉄分・カルシウム・たんぱく質・植物繊維ですが、実はそれ以外に、育脳に欠かせない脳を形成する重要な栄養素があります。
育脳に必須!脳を作る重要な栄養素
脳の成長をサポートしてくれるのが、DHA。
そして、脳の発達や免疫力UPを促してくれるのが、ビタミンDです。
DHAが多く含まれている食材
・サンマ
・ブリ
・鮭
・サバ
ウナギにもたくさん含まれていますが、妊娠初期に摂りすぎると、胎児の形態異常の可能性があるため、気を付けてください。
ビタミンDが多く含まれている食材
・鮭
・マグロ
・サバ
・しらす干し
・チーズ
・卵黄
・キノコ類
妊婦にとって、マグロは水銀の影響が気になりますよね。
マグロやサワラなどの大きな魚は、週に1回、80g以下の摂取になるよう気を付けてください。
(鮭やサバ、ブリ、サンマは気にしなくて大丈夫です)
研究中の発表ですが・・・育脳にはフルーツを!
カナダの大学での研究途中のものですが、妊娠中に果物(フルーツ)をたくさん摂ると、赤ちゃんの生後1年の知能が高いという発表があります。
おやつ代わりとして、朝食と昼食の間や、15時頃に食べることがおすすめです。
仕事をしていてフルーツが取りづらい方は、おやつの代わりにドライフルーツはいかがですか。
とは言え、妊婦のフルーツの摂り過ぎは、妊娠糖尿病を発症してしまう可能性が高いため、適量に抑えましょう。(妊娠中期~後期で、300g程度)
缶詰のフルーツは、糖分が多いため控えてください。
胎児の味覚
お腹の中にいる赤ちゃんにも味覚があります。
味覚が形成され始めるのは、妊娠8週前後。
20週頃には、舌や口腔内の感覚も出来上がり、味の違いが分かるように。
アメリカの実験では、妊娠中に、にんじんジュースを毎週4日間飲んだママから産まれた子どもは、にんじんジュースを好んで飲んだという結果が出ています。
(にんじんジュースを飲まなかったグループと、授乳期間ににんじんジュースを毎日飲んだグループと比較)
子どもは、体験したことがない味に対して危険を感じるため、慣れるのに時間がかかるケースが多いと言われています。
妊娠中は、できるだけ何でも食べるようにしておくと、子どもの好き嫌いが少なくなり、育脳にも良い影響を与えることになりそうですね。