新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、マスクの着用が一般的になっている今。これから本格的に夏が来るため、熱中症の心配がされています。
消費者庁は、子どもの熱中症は例年以上に警戒が必要と呼びかけています。
2019年5~9月、18歳以下で救急搬送されたのは9342人
消防庁によると、2019年の5~9月、全国で熱中症により緊急搬送された子どもは以下の通りです。
・7歳未満:635人
・7歳~18歳未満:8707人
7歳未満は保護者と行動を共にすることが多く、見守られているケースが多いですが、小学生以上となると行動範囲も広がりますし、中学生や高校生は部活動もあるため、約14倍もの開きがあります。
消費者庁によると、子どもは体温の調節機能が大人のように発達しておらず、家の中でも屋外でも、熱中症にかかるリスクが高い、と注意を呼び掛けています。
以下のように一般的にできる範囲での熱中症防止策をする必要があるとしています。
・帽子を着用する
・吸汗速乾機能付きなど、通気性の良い服装をする
・こまめに水分(水・お茶・スポーツドリンク)を取り、塩分やミネラルを補給する
マスク着用による熱中症のリスク
筑波大学で健康政策を研究する久野譜也教授は、「気温が高い時期は、マスクの内側に熱がこもって口の周りの温度が上がり、息苦しく感じる。また、マスクをして運動すると、マスクをしていない時よりも身体に負担がかかる」と注意を促しています。
文部科学省が作成したマニュアルには、「児童生徒は基本的にマスクを着用することが望ましい」としていますが、体育の授業では必要ないとしています。
状況に応じてマスクは外して
体育の授業もそうですが、その他にも熱中症など健康被害が起きる可能性がある場合は、ソーシャルディスタンスを保ったうえで、マスクを外すように、と指針を示しています。
また、登下校中でも、状況に応じてマスクを外すように、とも伝えています。
ウイルスが手につかないように、皆で気を付けよう
まめに手洗いをする、マスクを外す時はひもを持って外す、口周りの汗を拭く時は、手を使わずにハンカチやタオルでぬぐう。
このような習慣をつけるように、周りの大人が見守ってあげましょう。
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一緒に心身を育てていきましょう!
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2020年6月19日(金)朝日新聞朝刊より出典