我が子を思い、良かれと思ってさせる習い事。習い事の悩みは本当に尽きません。
ここでは専門家に習い事をさせるうえで気を付けることを聞いてみました。
3歳から小学生までで習い事をしている割合は63.4%
2019年のバンダイこどもアンケートレポートVol.252によると、全体の6割以上が何かしらの習い事をしていることがわかりました。
人気の習い事は、1位:水泳、2位:学習塾、3位:ピアノ、4位:英会話、5位:習字・・・となっています。
習い事をいくつやっているかは、1つが最も多く46.4%。2つが33.1%、3つ以上が20.2%となっています。
習い事にかけるお金は、5,000円~9,999円が最も多く35.3%、次いで10,000円~14,999円が20.4%。5万以上という家庭も3%ありました。
習い事は、月謝を支払うだけでなく教材や道具なども買いそろえなければなりません。小さい子どもの場合送迎に親が付き添うため、時間も取られます。
最も大切なのは、家庭での環境作り
例えばピアノを習わせたい時、家庭で音楽に触れる機会がないと動機付けやきっかけが生まれません。通い始めても可能性を伸ばすことが難しくなります。
普段から家の中で音楽が流れていたり、親が楽しそうに楽器を演奏していたりすれば、いいきっかけになるかもしれません。習うことに意味があると感じられるような家庭環境を整えることが大切です。
親子でピアノコンサートに行くなど、やる気に繋がる体験を積み重ねていかないと、長続きしないし効果も上がらないと教育学者の汐見稔幸さんは忠告しています。
AIが普及しても人間にしかできないことはある
これからはルーチンワークはAIが行うようになります。そこはAIに任せて、人間にしかできないことはまだまだたくさんあります。
自分の人生を豊かにするためにどう生きるかは、これからの教育で重要になってきます。習い事は一つの手段として意味のあることと捉えていいのではないでしょうか。
子どもが「習い事をやめたい」と言ったら
習い事の悩みで最も多いのが、子どもがやめたいと言っているのに親はやらせたいという考え方の相違です。
花まる学習会の代表、高濱正伸さんは、以下のように注意を促しています。
子どもの様子をよく見て、やめるか続けるかを決めよう
甘えて言ってみただけか、本当にやめたいのか、子どもの様子をよく見ていれば判断できます。
もう無理かなと思ったら、さっさとやめさせてあげることも必要です。
2021年1月24日(木)朝日新聞EduAより出典
やると言ったくせに続かなかった、などと言わないことです。
子どもが好きで頑張っている習い事を「宿題をやらないのならやめさせる」と交換条件を出すのも良くありません。