ママパパ必見!昼寝の効用

昔から寝る子は育つと言われます。もちろん夜の睡眠のことを指す言葉ですが、乳幼児にとって昼寝も大切な眠りの一つです。

大人でも1日2回眠くなる

大人でも昼過ぎ、午後2時~4時頃に眠くなります。最近はオフィスや学校で15分睡眠をとる所が増えています。こうすることで、午後の作業・学習効率がアップし、集中力も高まると言われています。さらに夜の睡眠の質も向上すると言われています。
もし環境が許すのであれば、昼に15分くらい昼寝をする習慣をつけてみてはいかがでしょうか。

赤ちゃんはどれくらい昼寝するの?

赤ちゃんは生後1ヶ月くらいは授乳以外ほとんど眠っています。生後3か月頃から徐々に夜眠る時間が減り10~12時間ほどに。そして昼間には4~6時間ほど寝ます。
1歳を過ぎたころから昼寝はだんだん少なくなります。
米国の大学の研究によると、2歳から3歳ころは特に昼寝は大切で、積極的に取った方が良いと言われています。

乳幼児の昼寝の時間帯、理想は?

乳幼児の成長は個人差があるのと同様、昼寝にも個人差があります。目安は昼寝の始まりは12時~13時頃、起きる時間は14時~15時頃。2時間前後が理想と言われています。
ただし、1時間で十分な子もいれば、3時間がちょうどよい、という子もいます。
あまり遅い時間の昼寝は夜に寝付けなくなるので、昼過ぎに寝る習慣を付けましょう。
夜に寝付けなくなると、そのまま朝起きる時間が遅くなり、生活リズムを崩す原因になってしまいます。

昼寝の効果その①生活のリズムを整えやすい

乳幼児期に昼寝をしないでそのまま過ごすと、夜早い時間に眠くなってしまいます。時には夕食を採らないで寝てしまうことも。そうなると明け方早く目が覚めてしまったり、夜中にすごくお腹が空いていて起きてしまったりします。
このような生活リズムにならないように、3歳ころまでは昼寝を取り入れることは大切です。昼寝を取り入れて生活リズムがある程度整うようにすれば、自律神経の働きも良くなります。
夜、寝始めてから3時間くらいすると成長ホルモンが分泌されることが分かっています。夜にぐっすりリズムよく寝るためにも、昼寝で調節することは大切です。

昼寝の効果その②学習能力が上がる

昼寝をした子どもとそうでない子で記憶力に関するゲームをしたところ、昼寝をした子の方が10%程正解率が高かったという実験結果があります。
これは翌日にもみられ、昼寝を継続すると、子どもの学習能力が上がることが分かっています。
また、睡眠時間が長い子どもほど脳内の海馬の体積が大きくなる傾向があるとのこと。海馬は記憶や感情に関わる大切な部位であり、睡眠が足りないと、情緒の安定や学習生活に影響を及ぼします。
人の脳は睡眠中に成長すると言われています。子どものころから十分な睡眠をとる習慣をつけておかなければ、健常な心身の発達が促されます。