体力も脳も育てる「歩育」とは

近年よく耳にするのが「歩育」という言葉。

読んで字のごとく、歩いて育てるということは分かるのですが、どんなメリットがあるのでしょうか?

こちらでは「歩育」についてご紹介しましょう。

そもそも歩育ってなに?

「歩育」という言葉を耳にする機会も増えてきましたが、実際に「歩育」とはどういったことかご存知ない方もいらっしゃるでしょう。

「歩いて、自然や社会に触れ、五感を開き体で学ぶ直接体験を通じて、 子どもたちの豊かな心、生きる力を育てる」基礎教育のことです。
保護者の方は、自分たちが子どものころはどこにも歩いて出かけ、それが冒険のように感じていた、ということはありませんでしたか?

よく歩くことで、子どもの脳は成長し、運動能力や五感も発達します。
本やテレビ、インターネットなどで得た知識というのはもちろん重要ですが、実際に自分で見て感じた経験を伴う知識の方が記憶に定着しやすいものです。
また、歩育は「ただの散歩」と異なります。

幼児期に必要な運動能力(例:飛ぶ、跳ねる、走る、しゃがむ等)を習得することはもちろんですが、交通ルールを学んだり、ときに立ち止まって植物や生き物を観察したりすることも「歩育」の一環です。
保護者の方とのお散歩はお子さんにとってはとても楽しく「歩育」として効果的。

ぜひ、お天気の良い日にはお子さんと一緒にお散歩にでかけたいですね。

歩育を行うメリットとは?

ここでは、お子さんに歩育を行うメリットをご紹介します。

①体力の向上

散歩でのんびり歩くことも強い身体作りには効果的です。
近年、身体活動量が不足し、子どもの体力低下が深刻な問題になっていますが、直立不全、扁平足、脊柱側湾等の身体のゆがみの原因にも繋がっているため、その改善になるでしょう。

②運動機能の発達

お散歩を中のお子さんをよく観察してみましょう。

いろいろな動きをしているのではないでしょうか。
段差をジャンプで乗り越えたり、転ばないように歩いてみたりと子どもは安全に進むために工夫します。

楽しみながら身体を動かすので、運動神経を高めるためにとても効果的です。

③よく眠れる

運動量が少ないと子どもの寝付きは悪くなります。
歩くことはお子さんのあり余ったエネルギーを発散するのに最適です。
また、昼間に日光を浴びることで、脳内のセロトニンを増加させ、自然と眠りへといざなってくれます。

「歩育」には、歩くだけでなく、自然に触れることなどまだまだたくさんのメリットがあります。

お散歩をいやがる場合、遊びを含めて誘ってみると良いでしょう。