2,000年代から急増、英語で生活する園「プリスクール」が人気です!

水泳、ピアノ、体操などと並んで子どもに人気の習い事である英会話。最近は全て英語で生活する保育園「プリスクール」が人気で、2,000年代から増えているとのことです。
ここでは、フィンランド式の教育を取り入れた「ムーミン・インターナショナル・キンダーガーデン」を紹介します。

2015年に設立された「ムーミン・インターナショナル・キンダーガーデン」

こちらでは、子どもの個性を大切にしており、フィンランド式の教育理念を取り入れています。講師には英語のネイティブスピーカーを招き、園では日本語は原則禁止となっています。もし講師が耳にしたら、やさしく「No Japanese」と伝えるそうです。

園に通う子どもたちの発音はネイティブに近く、園に一歩入ったら全て英語で生活するのが普通の光景になるように、職員も全て英語で話しているそうです。

東京都港区にある「ムーミン・インターナショナル・キンダーガーデン」
http://www.scandihub.com/

フィンランド教育理念は「エディケア」という考え方

フィンランドだけではなく、北欧で重視されている幼児教育の理念として「エディケア」という言葉があります。これは、「教育(education)」と「ケア(care)」を合わせた造語です。

こちらのプリスクールを開校したバータヤ園長は、子どもに対して決して強制せず、子どもの意思を尊重しばがら人格形成の基礎を築いていくフィンランド式の教育方針にとても感銘を受けたのがはじまりだったとのことです。
また、子どもの早期教育では、とにかくのびのびと遊ばせて個性を伸ばすことがとても大切である、とも語っています。

園では、普段から子どもの好奇心をくすぐり、色々なことに興味を持てるような声掛けをたくさん行っているそうです。多少の雨であれば、レインコートを着て外遊びもさせるそうです。晴れた日に遊ぶのとは違った発見がありそうですね。

こちらのプリスクールでは、年齢ごとのクラス編成は行わず、皆同じクラスで過ごすそうです。バータヤ園長は、「子どもの学びは、周りの先生や友達との交流や、遊びの中にあるんです」と話しています。

きっかけはフィンランド人の夫が受けた幼児教育だった

バータヤ園長の夫はフィンランド人で、夫が受けた幼児教育にとても興味を持ったそうです。実際に現地の保育施設をおとずれてノウハウを学び、さらにムーミンズキャラクターズ社と契約を結び、ムーミンを園の大使としたそうです。

ムーミンは架空の動物であり、姿や形はとても個性的。でも周りの人間や動物や自然とうまく調和して生活し共存しています。これがフィンランド式の幼児教育の考え方にとても合っていると感じたそうです。

現在、プリスクールは日本全国に約800園

プリスクールは主に幼稚園・保育園に通う月齢の子どもが対象で、日本では2,000年代から急増しました。中にはインターナショナルスクールの付随施設もあるそうです。
一般的に児童福祉法の認可外保育施設に当てはまり、運営されています。

2021年8月25日(水)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/