これからの効果的な学習方法は「紙+デジタル」併用か

2021年はデジタル元年。小中学校に一人一台の情報端末が配られ、それを使った教育が本格化します。全国約4割の小中学校で、デジタル教科書の実証研究が始まる見込み。
賛否両論あるデジタル教科書について、これからの展望はどうなっていくのでしょうか?

デジタル教科書の効果は

デジタル教科書は書き込む、消すなどの試行錯誤が簡単にでき、動画などと結びつけることで学びの幅を広げることができます。
一方で紙の教科書は一覧性に優れているし、書籍に慣れ親しむきっかけにもなります。
今後数年、教科書というツールにたいし、紙じゃなくてはできない部分、紙じゃなくてもできる部分を見極めていくことになりそうです。

端末を配ればハイそれでよし、ではない

文部科学省としては、全てデジタル教科書に移行するのが望ましい、としているわけではありません。学校の教科書が変わるタイミングを見据えながら、検討していくとのことです。
国が小中学生一人一台に端末を配布するGIGAスクール構想も前倒しになっています。
デジタルの良い面はたくさんありますが、全てデジタルに移行すれば学校現場にバラ色の未来がおとずれるわけではありません。
少しづつ進めていきたい、との萩生田光一文部科学相は語っています。

紙も使えるしデジタルも使える、が理想か

デジタルを主にして紙の教科書は貸し出しできるようにしたり、逆もあったりと、悩ましいのが現状です。
数学の立体構造などは3Dで見ることができ、とても便利だけれども、教科によってはデジタルに馴染まないものもあるかもしれません。
子どもの発達の段階や教科ごとの特性を踏まえて、どうすれば効果的に使用できるか、さらに検証を進めていく、とのことです。

メリットは最大限に、デメリットはよく検証

動画などのデジタル教材と組み合わせられることが、デジタル教科書に最大のメリットです。書き込み・拡大表示も容易だし、ランドセルが重すぎるという問題も解決されるかもしれません。
一方で懸念されるのは視力の低下・読解力の低下・家庭や地域での教育格差です。また、学習の定着度をどのように図るかも課題とのことです。
今後、社会全体でWi-Fiアクセスフリーを作っていかなければならないかもしれません。

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2021年6月1日(火)朝日新聞朝刊より出典・引用しています。
https://www.asahi.com/