赤ちゃんの頃から大切!歯の健康

を開けたときに見える白くて可愛い歯。赤ちゃんは生後8か月頃になると少しづつ歯が生えてきます。

乳歯は生え変わるものだからといって、お手入れをおろそかにしてはいけません。赤ちゃんの頃から歯のお手入れは習慣付けましょう。

1歳頃から虫歯になりやすくなる傾向が

永久歯に比べて虫歯になりやすい乳歯。乳歯はエナメル質や象牙質が薄いためです。
乳歯がひどい虫歯になると、根元に控えている永久歯に虫歯菌が移ってしまうことがあります。永久歯の健康や生え方にも影響するので、乳歯の虫歯を放っておくのはいけません。
赤ちゃんは1歳を過ぎると、大人と同じようなものを食べるようになります。色々な栄養素を自分の歯で咬んで摂取できるのはとても大切なことですが、そのかわりに歯はさまざまな菌にもさらされることになります。

虫歯のキーワードは「虫歯菌」「ショ糖」「ダラダラ食べ」

☆虫歯菌

虫歯の原因となる菌はたくさんありますが、有名なのはミュータンス菌。元々赤ちゃんの口の中には存在しませんが、大人と一緒の食生活を送るうえでどうしても移ってしまいます。
なるべく虫歯菌を移さないためのコツは次の3つ。
①大人が口移しで食べさせない。
②食器やスプーン・フォークの共用はしない。
③大人も普段から虫歯が無い状態にしておく。
これらを守って、赤ちゃんの口に虫歯菌が移らないように注意しましょう。

☆ショ糖

ショ糖はさまざまな食べ物に含まれています。ミュータンス菌とショ糖が一緒になると粘着物質が作られ、これが歯の表面に付着します。これらに他の虫歯菌も作用すると、粘着物質が歯垢(プラーク)に変わります。
歯垢(プラーク)は母乳・ミルクや食物に含まれる炭水化物を発酵させ、強い酸を作ります。その強い酸が歯のエナメル質を溶かします。これが虫歯の原因です。

☆ダラダラ食べ

いつまでも口の中に食べ物があると、虫歯菌とショ糖が結び付きやすくなり、歯垢ができやすくなります。歯垢が増えると当然虫歯も増えてしまいます。

寝かしつけの時の注意点

寝かしつけの時に、母乳やミルクを欲しがる赤ちゃんは多いでしょう。しかし、就寝中は唾液の分泌が減るため、唾液の緩衝作用(pH値を一定に保つ作用)や自浄作用(歯に汚れを付着させない作用)が働きにくくなってしまいます。そのため、就寝中に虫歯が進行する傾向があります。
本の読み聞かせなど他の方法で寝かしつけられるように、少しづつ変えてみましょう。

歯が生え始めたら少しづつ歯磨き習慣を

赤ちゃんの歯磨きは親にとって頭の痛い問題です。素直に口を開けてじっとしてくれる赤ちゃんは少ないでしょう。
まずは食後にはお茶や白湯を飲んで、口の中の汚れを残さないような習慣をつけましょう。

赤ちゃん用の歯磨きグッズはさまざまなものが売り出されています。

●コットン歯磨き「歯磨きナップ」
https://products.pigeon.co.jp/item/index-698.html
ウェットコットン。歯の汚れを優しく拭き取ります。

●リング型歯ブラシ「HAMICO」
http://hamico.jp/concept/
持ち手が握りやすいリング型のやわらか歯ブラシ。赤ちゃんが持って噛みやすい形になっています。

●キシリトール配合「タブレットU」
https://products.pigeon.co.jp/category/index-49.html
お出掛けの際の食後におすすめです。

大人がいつも歯磨きをしてる姿を見せるのはとても有効です。興味を持ち始めたら、好きなキャラクターの歯ブラシを選ばせてあげるなどし、楽しく歯磨きをする習慣をつけましょう。