今、賛否両論ある叱らない育児。あなたはどう思いますか?
大した事でもないのに叱っている親も親だけど、叱らないのもちょっと・・・と思う方もいれば、
叱らずに済むなら、そうしたいと思う方もいるでしょう。
勘違いしている方もいますが、「叱らない=しつけをしない」と言う意味ではありません。
実は、叱らない育児は育脳に大きな影響を与えます。
子どもが自主的に考えるようになる
子どもが叱られるような悪いことをしてしまった時に、どうして悪いのかを説明し、どうしたら良かったのかを聞くようにしましょう。
そうすると、子どもは自主的に考えるようになっていきます。
子どもはどうして叱られたのかを理解しなければ、同じことを繰り返してしまうでしょう。
また、子どもが何度もルールを破ってしまう場合は、どうしたら良いのか一緒に話し合ってください。
自主的に考えることは、育脳に大きなメリットとなります。
本当に叱るべき時に叱るので、メリハリがつく
いつも怒ってばかりいると、子どもはその状況に慣れてしまいます。
そうなると、どれだけ叱ってもあまり効果を発しないことに・・・。
それよりも、「これは本当に叱るべき内容なのか」と言うことをまず考えるようにしてください。
そうすることで、子どもは叱られれば「本当に悪いことなんだ」と反省するようになります。
例えば、5歳児の子どもが友達に理由もなく暴力をふるった時、赤信号なのに横断歩道を渡ろうとした時、ドリンクバーで遊んでいて何度も注意したけれど繰り返し同じことをするなど、ケガや命に係わる時や他人の迷惑になる時はしっかりと叱りましょう。
自分に自信がつく
子どもは親から叱られれば、萎縮してしまうもの。
「〇〇ちゃん、ダメ!」と叱られれば、「〇〇ちゃん=ダメなんだ」とインプットされていきます。叱るときは、名前を呼ばないのが基本です。
また、叱られてばかりいると、自己肯定力が下がってしまいます。これは育脳にも大きなデメリット。
なんでも叱るのではなく、まずはどうしてそうしてしまったのか理由を尋ねるようにしましょう。そうすることで、子どもの気持ちや考えを理解することができます。
子どもの考えを認めながら、どうすれば良かったのかを一緒に話し合うことで、自己肯定感を持ちながら他者に認めてもらえるような子どもに育っていきます。
叱らない育児は周りから誤解されがち
「叱らない育児をしている」と周りに話すと、全く叱らないと勘違いされてしまいがち。
その結果、「わがままに育つよ」「善悪が分からない子に育つよ」などと言われてしまいます。
叱らない育児は、完全に叱らないのではなく、無意味に叱らないと言う意味。
そこを取り違えて、悪いことをしても見て見ぬふりをする親もいますので、一緒にされないよう気を付けましょう。
叱らない=甘やかすではない
叱らない育児をしている人の中には、ただ甘やかしているだけの人も見受けられます。
その結果、我慢や努力をしない子に育ってしまう可能性が。
叱らないとは、決して甘やかすことではありません。
悪いことをしたら、「そんなことしていいのかな?」と考えさせ、どうしたら良いのか考えてもらうようにしましょう。
どちらにしても
叱って育てても、叱らずに育てても、基本的に子どもはわがままを言いたいもの。
逆に、わがままを言わない乳幼児なんて怖いですよね。
大切なのは、子どもをしっかり見守ること。
悪いことをしたら、その場で話し合うこと。
叱って育てるにしても、叱らずに育てるにしても、したらダメなことはきちんと教えてください。